三重県桑名市の特別支援学校の校長が、生徒を「犬と関わるように」と発言するなど不適切な発言をしていたことがわかった。校長は謝罪しているが、今後は指導に注意を払う必要があると指摘されている。
校長の不適切な発言は、今年1月の卒業式のあとに、同校の学園祭に参加した際に行われたという。校長は生徒たちに対し、「犬と関わるように、しっかりと教育していきたい」と発言し、さらに「生徒たちより先に、先生が犬にならないように気をつけなければならない」とも話したという。
これに対し、生徒や保護者からは「人間ではなく犬と例えられることは不快だ」との声があがり、地元メディアにも取り上げられた。さらに同校のPTAにも通報され、校長はPTA会長と面談し、謝罪したという。
桑名市教育委員会は「本来ならば子どもたちが輝ける学校を目指して努力するべきだが、そのような発言は適切でないと言わざるを得ない」とコメント。同校のPTAも「生徒が健やかに学校生活を送ることができるよう今後は校長とも協力しながら改善策を検討したい」と話している。
特別支援学校は、学習障害や知的障害などを抱えた生徒を対象に、より個別に対応した教育を行う学校である。そのため、生徒たちに対してはより配慮が必要な分、校長の発言には十分な配慮が求められる。今回のような不適切な発言は、生徒の尊厳を傷つけることにもつながり、校長としての責任を十分に果たさないことにもなる。今後は教育上の観点からも、不適切な発言を避ける必要があるだろう。
