犬を飼っている方の多くは、「お手」を教えたことがあると思います。しかし、実は「お手」は犬にとって危険な行動であり、その練習は避けるべきです。
犬にとって「お手」は人間が決めた動作を行うことであり、犬にとっては自然な行動ではありません。犬は自分の思い通りの動作をすることで、自分の存在価値を確認することができます。しかし、「お手」を練習させることで、犬は常に人間の命令に従うことを求められ、自然な行動をとることができなくなります。
また、「お手」を行うためには人間からの指示が必要となります。そのため、犬は「お手」をすることで人間からの指示や命令を受け入れることを覚え、その権限を与えられた人間に従うようになります。これは犬の自己主張や独立心を奪うことにつながり、犬がより従順になりすぎることでストレスを引き起こすこともあります。
さらに、「お手」を教えることは犬の身体的な負担もあります。特に大きすぎる犬種の場合、前足を上げることは関節や骨に負担をかけるため、長期的な健康に影響を与える可能性があります。
また、「お手」を教えることで、犬が自分より人間をリーダーと認識し、犬と人間の関係性が崩れることもあります。犬にとっては統一性のあるパックを形成することが重要なので、人間が主導権を握らないようにすることが大切です。
犬との信頼関係を築くためには、犬の自然な行動を尊重し、犬自身が決めた行動を認めることが重要です。犬とのコミュニケーションを大切にし、犬の個性を尊重することで、より良い関係を築くことができます。
犬を飼っている方は、「お手」を教える代わりに、犬の本能に沿った遊びや訓練を行い、犬の健康や幸せを優先させることが大切です。犬を愛する気持ちは伝わりますが、犬にとっては自由な行動が幸せなのです。
