日本でペットとして飼われているイヌは、ほとんどが去勢や避妊手術を受けていると言われています。これらの手術は、イヌの生殖器官を取り除くことで、繁殖を防いだり、ムラのない身体作りをするために行われます。
私はドッグトレーナーとして、多くの犬のしつけを担当していますが、個人的には去勢や避妊手術は必要だと考えています。まず第一に、繁殖を防ぐことができるため、過剰な子犬の生産や保護施設での殺処分を減らすことができます。また、去勢や避妊手術は決して犬にとって苦痛な手術ではなく、安全性も非常に高いです。
さらに、去勢や避妊手術をすることで、イヌの身体的な問題や病気のリスクを減らすことができます。例えば、去勢手術をすることで前立腺疾患や睾丸腫瘍の発症リスクが低下し、メスの避妊手術をすることで子宮炎や卵巣腫瘍の発症リスクを減らすことができます。
また、性ホルモンのバランスが整い、イヌの行動面にも良い影響を与えます。去勢や避妊手術をすることで、イヌの攻撃性や遊び過ぎ、オスの場合はマーキングなどの問題行動を抑えることができます。また、メスの場合は母性本能の低下により子犬や猫などの小動物に対する攻撃性が減り、家族としての生活を円滑にすることができます。
しかし、去勢や避妊手術をすることで、イヌの個性や行動に影響を与える場合もあります。特に避妊手術をすることで、メスの場合はエストロゲンやプロゲステロンといったホルモンの量が低下することで、イヌの行動に変化が現れることがあります。そのため、手術をする前には獣医師やトレーナーに相談し、適切なタイミングを決めることが重要です。
繁殖の観点だけでなく、イヌの健康や行動面でのメリットも多い去勢や避妊手術。個性や行動への影響が気になる場合は、獣医師やトレーナーと相談することをオススメします。ただし、手術をするかどうかは飼い主さんの判断に委ねられますので、よく考えて判断することが大切です。
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