hansei（反省）は、クリッカートレーニングの中級トリックのひとつです。これは、犬の行動を見て自分で反省し、正しい行動を取れるようにするトリックです。
まず、このトリックを教えるには、犬がクリッカートレーニングの基本的な部分をすでに理解している必要があります。これは、クリッカーの音に続いておやつがもらえることを理解していることを意味します。
まず始めに、犬に「hansei」という信号を教えます。この信号は、犬が自分で反省することを促すものです。犬が座っているか、向こうを向いている時など、落ち着いている時に「hansei」と言って、その後すぐにクリッカーを鳴らし、おやつを与えます。これを繰り返し行い、犬が「hansei」の信号を聞いたらおやつがもらえることを理解させます。
次に、犬に「hansei」の信号を出したあと、教えたい行動を教えます。例えば、お座りやお手をするといった行動です。行動が成功したら、すぐにクリッカーを鳴らし、おやつを与えます。そして、もう一度「hansei」の信号を出してから、犬に再び同じ行動をさせます。もし犬が間違えた場合は、その時に再び「hansei」の信号を出し、正しい行動をするまで繰り返します。犬が正しい行動をすることができたら、再度クリッカーを鳴らし、おやつを与えます。
犬が「hansei」の信号を聞いたら、自分で反省するようになります。間違えた時には自分で正しい行動を取ろうとするようになり、犬の学習効率が上がります。また、行動が成功した時にもおやつがもらえるため、モチベーションも高まります。
犬にとっては、新しい行動を教えるよりも過去に学習した行動を修正する方が難しいことがあります。しかし、クリッカートレーニングを通して「hansei」を教えることで、犬が自分で間違いを見つけて修正できるようになります。このトリックを通して、犬との信頼関係を深め、より良いコミュニケーションができるようになるでしょう。
