犬のしつけの中でも、ゴールデン・レトリバーのような大型犬を飼育する際に重要なポイントとなるのが、「マウンティング(足踏み)、噛みつき、引っ張り」の問題です。
まずマウンティングについて説明します。マウンティングとは、犬が人や物に対して足踏みをしたり、腰を低くして体をもたせる行動のことです。これは犬にとって本能的なものであり、相手に対して支配的な態度を表すために行われる場合や、遊びの一環として行われる場合があります。しかし、人間にとっては不快な行動であり、社会生活を送る上で許容されるものではありません。マウンティングを防ぐためには、しつけをしっかりと行うことが重要です。犬がマウンティングを行った際には、体を抱きしめるような形で押し下げることで抑制することができます。
次に噛みつきについて説明します。犬は遊びの中で噛み合うことがありますが、それが大人しい噛み方だとしても、人間とのふれあいにおいては許容される行動ではありません。犬は歯で咬むことは楽しいと感じるため、飼い主が大痛を感じずに遊んでいるような仲間意識がある場合は、大きな力で噛んでしまうこともあります。飼い主からすると痛いだけでなく、危険な行動でもありますので、ワンちゃんに咬まれそうになったら、一度手を離して「痛い」と思わせることが大切です。また、飼い主自身も、犬と遊ぶ際には「噛んでいい場所」と「噛んではいけない場所」をハッキリと教えてあげることが重要です。
そして引っ張りについて説明します。散歩やお散歩をする際に、犬がリードを引っ張ってしまうことはよくあることです。しかし、これは飼い主としての姿勢がしっかりとしていないことが原因の一つです。犬が先導するような形でリードを引っ張ることは、犬にとっても理解が難しくなり、散歩が思うようにできなくなります。引っ張りを解消するには、まずは飼い主自身が姿勢を正し、犬を先頭に立てることが重要です。また、散歩中に引っ張られた場合は、静かに立ち止まり、犬が自分の近くに戻ってくるのを待ちます。犬がリードを引っ張ると、お散歩ができないということを理解できるように、コツをつかむまで繰り返し行いましょう。
以上、ゴールデン・レトリバーなどの大型犬を飼育する際に起こりやすい問題行動の一部を紹介しました。しつけは犬とのコミュニケーションを取りながら行うことが大切です。十分な時間をかけて根気よく行うことで、より良い関係を築くことができます。
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