「木を見て森を見ず」は英語で言うところの「can’t see the forest for the trees」の日本語表現です。これは、周りの状況や全体の大きな問題を見逃して、細かい部分だけにこだわってしまうことを意味しています。これは、ドッグトレーニングにおいても同じことが言えます。しつけをする際、一つの問題行動に固執して、その行動を直そうとすることがありますが、実はそれは犬が抱えている全体的な問題行動の一部であることがあります。例えば、吠え癖を直そうとしているときに、実は犬が不安やストレスを抱えていることが原因である場合があります。そのため、「木を見て森を見ず」のように、一つの問題行動だけではなく、犬の全体的な状態や心理を見極めることが重要です。トレーナーとして、犬のしつけだけでなく、犬のいる生活全体を見て、問題行動の根本的な原因を見つけていくことが大切です。また、犬の吠えや問題行動は大型犬だけではなく、小型犬や中型犬でも起こりえることなので、しつけをする際には犬の種類にかかわらず、総合的なアプローチが必要です。
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