犬のしつけ相談では、今回は「かまって欲しくて噛んでくる時の対処」についてお話しします。
犬は遊んで欲しい時や過剰な興奮やストレスが溜まっている時に、かまって欲しくて飼い主や他の人を噛むことがあります。このような行動を放置しておくと、犬が暴れたり周りの人を傷つける危険がありますので、早めの対処が大切です。
まず、かまって欲しくて噛んでくる状況では、無視をすることが重要です。犬は飼い主から反応を得られないと分かると、自分の行動を見直し始める場合があります。飼い主が無視されると少しずつ退屈に感じるようになり、自然と静かになっていきます。
また、噛む行為をする時には、しつけ用のおもちゃや咬むことができるおやつを与えることで、噛む対象を置き換えることができるようになります。噛むことが習慣化する前に、コマンドを伝えて「落ち着いて」と教えてあげましょう。犬にとっては、噛みたい衝動を抑えることが難しいですが、飼い主が優しくコマンドを発すれば、ストレスを感じることも減り、噛み癖を減らすことができます。
次に、つまみ食べや部屋全部を犬用のおもちゃで満たし、狭い範囲に閉じ込めるといった方法もあります。犬は運動したり、リードを使って散歩したりすることで、ストレスを発散することができるので、体を動かすことを推奨します。また、充分な運動をさせることで、犬のエネルギーを消費し、噛み癖の原因となる過剰な興奮を抑えることができます。
最後に、犬が落ち着いてくるまでケージや仕切りを使ったり、飼い主と一緒に過ごせる安全なスペースを与えることも有効です。このようなスペースでは、犬は周りの刺激から遠ざけることができるので、ストレスを感じにくくなります。
犬にとって噛むことはコミュニケーションの一つであり、十分なストレス発散をしないと噛む行為が癖になってしまうこともあります。噛む行為をする前に、犬のストレスを軽減するよう心がけ、無視やおもちゃなどの対処方法を用いて、犬とのコミュニケーションを大切にしていきましょう。
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