犬が飼い主や外の物音に対して無駄に吠えてしまうことを「無駄吠え」と言います。犬のしつけで最も難しい部分の一つですが、飼い主の対応次第で改善することができます。
まずは無駄吠えの原因を把握しましょう。犬が吠える理由は様々ですが、主なものには以下のようなものがあります。
1. 不安やストレス
2. 興奮や遊び心
3. 引きこもりや過剰なエネルギー
4. 防衛本能や警戒心
5. 学習した習慣や犬種特有の性格
このように、犬が吠える理由は一つではありません。そのため、改善するにはその犬に合った正しいアプローチが必要です。
まずは第一歩として、帰宅時の無駄吠えについて考えてみましょう。犬が飼い主が帰宅すると興奮して吠えるのは、飼い主が帰ってきたということを喜ぶ気持ちからくるものです。しかし、飼い主が無視することでさらに興奮し、吠える回数が増えることもあります。
それではどうすればいいのでしょうか？まずは飼い主自身が落ち着いて帰宅することが大切です。飼い主が騒がず、静かに玄関を開けるようにすると、犬も飼い主の落ち着いた様子を見て安心することができます。
また、犬が飼い主に対して吠えることを褒めるのはやめましょう。飼い主が犬の吠えを褒めてしまうと、「吠えること＝褒められること」と学習してしまい、さらに吠える回数が増えてしまいます。
ただし、無駄吠えを止めることだけに集中するのではなく、犬に代わりに何かをするように伝えることが大切です。例えば、犬が帰宅時に飼い主の靴などを咥えて持ってきてくれるように教えることもできます。
また、犬が無駄吠えをしている間に外で気になる音が聞こえた場合、犬に対して「大丈夫だよ、害はないよ」ということを伝えることも重要です。飼い主からの安心のサインを受け取ることで、犬も安心することができます。
そして、無駄吠えをし始めたら、「大丈夫」という言葉を伝えて、無視するようにしましょう。犬が抑えられない程の興奮状態の時は、落ち着くまで別室に移動するのも一つの方法です。
無駄吠えを改善するためには、犬とのコミュニーケーションが重要です。犬の気持ちを理解して、適切にアプローチすることで、無駄吠えを改善することができます。もしも犬の無駄吠えが長期間続いている場合は、専門家に相談することも考えましょう。
